Pocket

海外の機材オタクチャンネル「MW Technology」よりGoPro Hero 4 Blackのレビューが発表されたので紹介する。

数年前は、これほどコンパクトで激しく使えるカメラの選択肢はgoproしかなかった。今では、色んなメーカーが似たような製品を続々と出してきている。だが、未だに変わらないのは、明らかにGoProがそのマーケットのトップに立っているという事実だ。GoProはハリウッドの映画やテレビ番組の撮影から、アマチュアの作品まで幅広い層によって使われている。今回紹介するGoPro Hero 4 BlackはこれまでのGoProのラインナップの中最高峰のモデルとなっている。

01

このモデルの一番のポイントはやはり、4Kでの撮影ができるというところだろう。
このカメラ、定価の5万円の価値があるのか検証しよう。

外観

見た目は過去のモデルとほとんど変わらない。
本体についているボタンは、以下の三つだ。
・電源ボタン(としても機能する)
・録画ボタン(決定ボタンとしても機能する)
・wifiボタン (メニューボタンとしても機能する)

以前のモデルでは、設定を変更する際にメニュー画面内で行ったり来たりしないといけなかったが、今回のモデルは全ての要素に楽に手が届く作りになっている。

GoPro Hero 4の残念な点は、バッテリーがこれまでのモデルより完全に変更になっていることだ。前のモデルのバッテリーを複数持っていても、このモデルのために新しくバッテリー買い換える必要があるのは痛い。さらに、今回のバッテリーは持ち時間が非常に短い。Wifiモードをオンにして4K撮影をすると一時間くらいで切れてしまう。解像度を落とせばその分バッテリーも長く持つが、1080p 30fpsで一時間半くらいだ。Hero3では3時間くらいの持ち時間だったので、Hero4は使い方次第ではパフォーマンス不足かもしれない。また、本体がすぐ熱くなる傾向がある。4Kで撮影していると20分後には結構暑くなっている。これだけコンパクトなカメラなので当然冷却装置もないので、故障せずにどれだけ持つのか少々心配だ。

02

ハウジングケースは丈夫にできている。カメラ本体は裸の状態でもそれなりにしっかり作られているように見えるが、レンズキャップがないのでレンズに指紋が着きやすく、指紋がついたレンズで撮影すると画面全体がぼやけてしまうので気をつける必要がある。常にハウジングケースにいれておけば全く問題ないだろう。ハウジングケースはHero 3とほぼ同じもので、しっかりとした作りでカメラが密閉される。ボタンの押しやすさも文句なしだ。

▼レンズに指紋がついた状態で撮影
03

耐衝撃性は6メートルほどの高さから落としても、着地面によっては大丈夫とのことだ。耐水性は40mまでとされている。
このケースがあればどこにマウントするにしても簡単で、特別なアクセサリーを買い足す必要もない。ただし、本体にはLCDスクリーンは着いていないので、映像をリアルタイムで確認したい場合は、8,000円ほどするLCDタッチバックパックを買い足す必要がある。

しかし!Bluetooth Wifiがあるので専用のアプリを使えば外付けLCDを買う必要はない。
App StoreかGoogle Playで専用のアプリをダウンロードすれば、カメラにどう写っているのかが確認できる上、カメラの設定も本体で行うより楽な操作ですべての要素を調整できる。このアプリはGoProでリモート操作をするなら必要不可欠だ。ただ、リモートコントロールの帯域幅が2.4ghzと短く、大体6メートルくらいまでが操作できる距離の限界だ。
04

スチール機能

・12メガピクセル
・バーストレート:30fpsまで
・タイムラプスインターバル:0〜60秒
・ISO:100〜800
・シャッタースピード:30秒まで
・スポットメーター
・プロチューン
・フラットイメージプロファイル

暗いところでの撮影には十分なISOではないが、前モデルよりは少し良くなっている。

今回のモデルから追加されたProtuneカラープロファイルは、フラットな色で録画がされるので、ポスト編集でしっかりカラーコレクションができる。素材そのままの色だと色あせたような不自然な色にみえるが、この素材を元に調整すれば比較的画質を劣化させずにシャープネスや露出を変更して意図した色合いにできる。Pro tuneはビクチャーセティングはスチールでも動画でも使用可能だ。

▼Protuneで撮影したそのままの画像
05

▼カラーグレーディングを施した後
06

オーディオ

内蔵マイクで録音した音は当然プロ仕様ではないが、低音をよく拾ってくれてそれなりにいい音だ。
ページ上段の動画の10:24あたりから視聴ができる。

動画機能

GoPro Hero 4の購入を検討中の人のほとんどは、最もいい動画の画質を求めていると思うが、ここは期待にしっかり応えてくれてる。
特に1080pで120fpsでの撮影が可能になったのが前モデルよりの進歩だ。
ただ今の時代、iPhone6で720pで240fpsで撮影 が可能になっているのに5万円もするこのカメラではできないというのが少し残念だが、同時に50万のカメラでもできない機種はたくさんあるので文句を言うほどではない。

4K : 24,25,30fps
4K Superview : 24fps
2.7K : 24-50fps
2.7K Superview : 25-30fps
1440p : 24-80fps
1080p/SV : 24-120fps
720p : 25-120fps
WVGA: 240fps

ローライト

HERO4ではローライトパフォーマンスが向上していて、ISO6400までも上げることができる。だが、まともなライティングが無いと、やはりかなりノイズが入るので、暗い場所での撮影はとても得意とは言い難い。これだけ小さいセンサーとレンズを使っているので仕方ないことではあるが。ただ、かなり暗い場所で撮影をしない限りはそこまで気にならなそうだ。
▼より現実的なテストとして曇りの日に屋内で撮影した。
07

4K性能

このカメラに5万円を払う価値があるのはずばり4K性能だろう。4Kで撮影した映像は4Kのモニターじゃなくても違いがわかるほどだ。
1080pで撮影した映像に比べるとディテールの情報量が豊富だ。
Superviewモードで撮影した映像も非常に美しく、これまでのモデルよりさらに色、深み、彩度などのディテールが向上している。
Protunes機能を使えばさらに自在にカラーコレクションができるので嬉しい。
2.7K Superview 30fpsで撮影すると、カメラに近いものと遠いもの両方のディテールがしっかりと保たれるのに加えて、モーションのディテールも増える。

ワイドアングル

GoProには手ぶれ補正機能は着いていないが、レンズの画角が広くなれば広くなるほど手ぶれは気にならなくなるので、これだけのワイドアングルなレンズであれば車にマウントしてもかなりスムーズに映って見える。ただ、その分画面上のすべてのものが歪んで映り、真っ直ぐな棒は曲がって見える。
ヘルメット等に取り付けて視点カメラをして使わず、通常のカメラとして扱おうとすると画面の歪みにかなり違和感を感じるはずだ。もちろん、映像をクロップして画角を狭めることはできるが、GoProはアクションカメラとして作られていることを忘れてはならない。
08
09
10

録画フォーマット

GoPro Hero 4はH264のコーデックを使用している。ここはBlackmagicなどのカメラのようにProResなど、よりポスト編集がしやすいフォーマットにして欲しかったところだ。
Intra-frameやall-iモードが備わっていたら、24pでの撮影でもより動きがスムーズになっただろうし、スローモーションの撮影でもフレーム間の情報が増えるのでその分美しくなっていたはずだ。

スローモーション

スローモーションの性能はなかなか良い。1080pと720pでは120fpsでの撮影が可能だ。
240fpsまで上げるにはWVGAで撮影するしかない。

総評

11

長所

4K 30fps、4K superview 24fpsの撮影ができてとても美しい
protune機能を使えば色を調整しやすい
シャッタースピードが最大30秒と非常に長いので、スチール撮影と夜間のタイムラプスに活かせる
専用のアプリが非常に便利
1秒間に30枚の写真が撮れる
12メガピクセルの画素数
ナビゲーションメニューシステムが快適

短所

電池の持ち時間が短い
外部のマイクを接続するのにはアダプターが必要
動画ではISO6400までいけるのに、スチールではISO800までしか設定できない
コーデックがH264しか選択肢がない
LCDディスプレイがない
RAWでスチール撮影ができない
128GBのSDカードに対応していない(64GBまで対応)

最後に

全体的に、GoPro Hero 4の使いやすさと楽しさに感心した。
もちろん改善できるところはあるし、GoProよりも本体が少し小さいカメラだって存在しているが、
GoProの多能性はアクセサリーラインナップにもあることを忘れてはならない。

30fpsで撮影する4Kは素晴らしい。プロ仕様のカメラの世界で「4K」の何かを買おうとすると少なくとも10万円以上する。
もしコンパクトアクションカメラで最も良い画質を求めるなら間違いなく5万円の価値はあるカメラだと言える。

この記事で紹介した機材

GoPro Hero 4 Black

ー価格を見るー


Pocket