【GH4】露光モード、マニュアル設定【初心者向け解説】

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この記事はビデオモードで初めてマニュアルコントロールを触る方向けの内容になる。
映像を撮影するのに、マニュアルコントロールは必要不可欠だといえる。オートで起こるデジタルな露出の自動補正はかっこ悪いし、シーンにあった雰囲気を作るのが難しくなる。

P/S/A/M

カメラの上にあるダイヤルのP S A Mは、それぞれ露出モードを指している。

P : プログラム オート
S : シャッター優先
A : アパチャ優先
M : マニュアル

注意すべきは、ムービーモードになっているとき、露出モードの選択は、メニュー画面で選択するというところだ。

P : プログラム オート

このモードでな、カメラが露出メーターを使って自動的にシャッタースピードとアパチャを調整する。露出メーターの感度は設定可能だ。

ISO感度も自動にできるがマニュアルにもでにる。このモードは動画には不向きなのでほとんどのシーンでは使えない。
映像の途中でカメラが予想外のタイミングで自動で明るさを調整することもあり、映像として素人感が丸出しになる。
本当に自動露出が必要なシーンでのみ使うのがいいだろう。

S : シャッター優先

このモードではユーザーがシャッタースピードを手動で調整できる代わりに、アパチャが自動で変動する。ISOは自動とマニュアルどちらでも可能だ。
電子的に接触していないマニュアルアパチャのレンズを使用している時はISOのみを元に露出が自動調整されるのできをつけよう。

A : アパチャ優先

このモードではユーザーがアパチャを手動で設定できるが、代わりにシャッタースピードは自動になる。ISOは他のモードと同じく自動でも手動でも設定できる。

M : マニュアル

このモードが映像を撮影するのに最も適している。このモードでは、シャッタースピード、アパチャ、ISO、露出全てが手動で設定できる。

シャッタースピード

シャッタースピードは動きの写り方をコントロールする。そして露出にも影響がある。

最適なシャッタースピードの目安は、使用するフレームレートの倍だ。例えば24fpsで撮影するならシャッタースピードは1/48がオススメだ。
でも完全に倍に一致していなくても大丈夫だ。私の場合はほぼ1/50で撮影している。
1/50から1/100の間では、ゆっくり動く被写体と、手持ちの場合はカメラの動きに対するモーションブラーが少なくなる。
1/100以上になるとほとんどのモーションブラーが無くなる。
極端に遅いシャッタースピードも、極端に速いものも、どちらもクリエイティブな使い道がある。
例えば夢の中のような幻想的なシーンではシャッタースピードを遅くして過度のモーションブラーで世界観を作ることができる。逆に、素早いアクションシーンではシャッタースピードを速くすると良いだろう。
これの良い例はタランティーノ監督の「ジャンゴ 繋がれざる者」の撃ち合いのシーンではシャッタースピードが特に速く、飛び散る血をぼかさずクッキリと映し出して、より過激な映像へと仕上げています。

アパチャ

アパチャは被写界深度と露出をコントロールするものだ。
アパチャはレンズのf値で計られ、これはレンズの口径を指している。
口径が大きいほど、多くの光が通ることができる。
アパチャに関しては、わかりづらい業界用語が多い。アパチャが広いレンズは「速い」と言い、アパチャが狭いレンズは「遅い」と言われる。「レンズの速さ」とはf値のことを指している。目安として、速いレンズとされるのは、f0.95からf2.8くらいまでだ。
f値は映し出されるイメージの明るさに影響を与える以外にも被写界深度も変える。

被写界深度が浅いときは、カメラの近くから遠くの間で、ピントが合うエリアが狭くなる。例えば被写体の目にピントがあっているけど、耳はボヤけているような感じだ。
被写界深度が深いときは、カメラの近くにあるものにも遠くにあるものにもピントがあう。例えば人とその後ろの壁もパッキリ映る感じだ
。但し被写界深度はアパチャだけではなく、焦点距離と被写体がカメラからどれくらい離れているかによっても変わる。

焦点距離

レンズの焦点距離は、レンズの画角を指す。ワイドな画角はより広いエリアを捉えることができ、狭い画角のレンズにはズームしたような効果がある。
ワイドなレンズは、主に風景を撮るときと、部屋の全体像を撮るときと、特殊な効果を求めているときに使う。
広くも狭くもないレンズは、普通のシーンで使う。例えば、役者の肩より上にだけを映すシーンなどだ。
長いレンズ(テレフォト)は、遠くから被写体を捉えるときに使う。

目安として、GH4にとって超広角レンズは6〜10mmの間だ。
スタンダード広角レンズは、10mm〜14mmだ。
16〜18mmは若干広角。
一般的な用途で使うなら20〜50mmが適切だ。
テレフォトレンズは、75mmから300mmくらいまである。

これはあくまで目安なので、たまに同じ焦点距離でも広角とラベリングされていたりスタンダードとされていたりすることがある。

ISO感度

ISOは、センサーの光に対する感度を表す数値だ。ASAのフィルムスタンダードが元にされている。
GH4のビデオモードにはISO200から6400まである。
シャッタースピードは1/50で明るい場所やNDフィルターを使っている時、可能な限り低いISOに設定しよう。
暗い場所では露出をブーストさせるためにISOを上げる。
ISOを上げれば上げるほど、ノイズが加わり全体的な画質が低下する。
GH4では特にISO1600以上になると極端にノイズが増える。

メモ: カメラによってはネイティブISOと言って、最適なISO感度が予め指定されている。例えば、blackmagic cinema cameraではISO800とされている。でも、GH4にそういう仕組みはないので、明かりが十分足りているときは必ずISO200を使うようにしよう。

NDフィルター

NDとはneural densityの略でレンズの前に取り付けて入ってくる光を減らす役割を果たす。
明るい日光の下や、明るいスタジオ照明がある環境で、シャッタースピードを速くしたりアパチャを狭くしたくないときに使う。例えば、f1.4である程度のモーションブラーをつけるためにシャッタースピードを1/50にしたいときなどだ。
GH4では特にNDフィルターを照明することを推奨する。その方がより動画らしいモーションブラーを残せるように露出を調整できるからだ。

NDフィルターには、レンズの先に回して取り付けるタイプと、マットボックスを使ってスロットの中に四角いフィルタを入れるタイプもある。
GH4にオススメなのはTiffen製のバリアブルNDフィルターだ
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これらのフィルターは露光を簡単に調整出来るので、求めている露光にするためにフィルターを色々取り替えて試す時間が省ける。
ただし、こういうタイプのNDフィルターはたまに、反射的な面の写り方が独特になるので、そういうシーンでの撮影は確認を忘れないようにしよう。

三脚を使っていて、ほとんど動きがないようなカットではNDフィルターを使わず、シャッタースピードをあげて露光を下げるほうがいいかもしれない。ゆっくりした動きであればシャッタースピードが速くても特に気になることはない。
そして手持ちでアクションシーンを撮影するときは、シャッタースピードが速い方が見栄えが良くなる。(24pか25pでシャッタースピードが1/96か1/100くらい)

ホワイトバランス

光源によって色温度が完全に変わる。例えば屋内の照明は温かい色を放ち、日光は時間帯によるが、硬く白い光を放つ。
日陰や、曇りの日の外もまた違った色温度になる。
映像が変に青みかがったり、オレンジ色になったりしないようにカメラらホワイトバランスを使って色の補正をしようとする。

オートホワイトバランス

スチールをRAWで撮影する時と違って、動画の撮影ではファイルにホワイトバランスが焼き付けられるので、細部の色味調整はポスト編集で行うことになる。
ほとんどの場合、オートホワイトバランスを使用しても問題ないが、一つのシーンの中で光源が頻繁に変わるとこらでは、予想外の自動補正が作動するかもしれないので注意しよう。

マニュアルホワイトバランス

例えば、屋内の暖かさを表現するために手動で色温度をオレンジよりに調整して、よりクリエイティブは演出をすることができる。

カメラの上に「WB」と書かれたボタンを押すとホワイトバランスのメニューが表示あれ、「AWB」を選択するとオートホワイトバランスになる。
そのままリストをスクロールしていくと色温度の調整にたどり着く。ちなみに、これの近道としてはAWBの状態から左ボタンを押すと一発だ。

色温度の設定で「K」が選択された状態で上ボタンを押してケルビンの数値を変更することができる。
最低の2500Kが最も冷たく、最高の10,000Kが最も温かい色だ。

色温度の数値の目安:
2500k ろうそくの光のシーン
3200k 一般的な屋内環境のシーン
5600k 天気の良い日のシーン

マニュアルで動画を撮影するのは、マニュアルのスチール撮影とどう違う?

まず、写真家はNDフィルターを特別な時以外は使わない。代わりにシャッタースピードやアパチャを変更して露光を調整するからだ。
だが、映像を撮る上では、被写体の動きに対するモーションブラーが非常に重要なのでシャッタースピードとアパチャを犠牲にはできない。
そのため、シャッタースピードを1/100以上に設定することは少ない。でもそれだと露光が調整できないので、NDフィルターを使って対処する。

アパチャに関しては、役者が動き回るシーンを作る時、役者は予め床にマークされた立ち位置を移動するように決められている。
そうやってカメラのフォーカス位置を予め把握している。
この際に、アパチャがf1.4等と非常に低いと、被写界深度が浅すぎて肝心な役者の顔がピンボケしてしまう可能性がある。
なので、こういうシーンの映像を撮影するときはアパチャをf5.6くらいまで上げておくことが多い。
これもスチールと映像の撮影の大きな違いだろう。

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