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露出とは

露出とは

写真における露出とは、フィルム/イメージセンサーに光を当てること、レンズを通ってくる光の総量、画像そのものの明るさを示す言葉として使われる。レンズを通ってくる光の総量という意味での露出は、レンズの絞り、シャッタースピード、ISO感度の組み合わせによって決定される。

絞りを一段変化させることと、シャッタースピード、ISO感度を一段変化させることでは、露出値に対して同じ効果をもたらすようになっている。

具体的には、『ISO100、絞りF8、シャッタースピード1/125秒』の時の露出値と、『ISO100、絞りF5.6、シャッタースピード1/250秒』は同じ露出値となる。また、『ISO200、絞りF8、シャッタースピード1/250秒』も同じ露出値となる。

露出のバランス

ここで言う「一段」とは、光の総量がもたらす効果(画像の明るさの変化)が1/2倍または2倍となるような絞り値、シャッタースピード、ISO値の変化のことである。

フィルム、イメージセンサー共に、画像を投影したときにその画像の中で再現出来る明暗の範囲には限りがあり、その再現可能は幅は人間の目に比べると極めて狭い。

その再現可能な範囲を明るい方向に逸脱してしまうと、元の色が何であれ画像は真っ白になってしまう。これを「白とび」という。また、暗い方向に外れてしまうと今度は画像は真っ黒になってしまう。これを「黒つぶれ」という。

白飛び・黒つぶれ

適正露出
こういった現象を出来るだけ避けて、再現された画像を人間が見た際に自然に見える明るさで撮影できる露出を、「適正露出」と呼ぶ。

適正露出からみて画面が不自然に明るい場合には「露出オーバー」、逆に不自然に暗い場合には「露出アンダー」であるという。ただし、表現の手法の一つとして、あえて露出オーバーや露出アンダーとなる露出を選ぶこともある。

こういった露出の制御をカメラが行うことを「自動露出」(AE:Automatic Exposure)と呼ぶ。

自動露出の種類には、シャッタースピードを人間が指定して、絞りの制御をカメラに任せる「シャッタースピード優先AE」、絞り(F値)を人間が指定して、シャッタースピードの制御をカメラに任せる「絞り優先AE」、両方をカメラ任せとする、「プログラムAE」といったものがある。

基本的には自動露出は、反射率18%のグレーが適当な明るさとなるよう制御が行われるように出来ている。

このため被写体の色合いによっては、自動露出任せでは適正露出とならないケースが多々存在する。これは、被写体が真っ白であっても、真っ黒であっても、カメラは反射率18%のグレーとして再現するよう露出を制御してしまうためである。

こういった自動露出の機能では処置しきれない部分を人間が補ってやるための機能として、「露出補正」を行う機構がカメラには必ず用意されている。

ただし、最新のカメラにおいては、画面内の明るさの分布、人の顔があるかどうか(顔認識)、機種によってはさらに色の情報も判断の基準として、露出の決定を行うようになっているため、単純に上で書いたような結果とはならないことが多い。

この部分に関しては「カメラの露出の癖」を覚えるまでは、極端な条件ではなかなか一発で適正露出を出すことが難しくなっている。ただし、デジタルカメラであれば撮影直後に今撮った画像の確認が可能なため、結果を確認してそこから好みの明るさなるよう調整して再度撮影すればよい。この部分はフィルム時代のカメラよりもデジタルカメラが圧倒的に優れる部分の一つである。


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