2016年版 映像撮影 空撮用ドローン購入ガイド

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2016年版 映像撮影 空撮用ドローン購入ガイド

最近テレビを見ていても、色んな番組でドローンを使った映像をよく見かけるようになった。そして次々と映像クリエーターがドローンに出を出し、低コストで素晴らしい空撮映像を世に出し始めている。ドローンの機種もどんどん増えてきている。この記事ではあなたのドローンを選んでもらうための参考に、2016年に映像撮影用の主要ドローンとなるであろう機種を比較する。

空撮は映像の面白さをステップアップさせるためにはもってこいの技術だ。つい数年前まではヘリコプターを使わないと撮れなかったような映像が今ではドローンを使って安価で実現できるようになっている。多種多様のドローンが普及する中、購入を検討している人が機種を比較して把握しておくべき基本的なポイントがいくつかある。

その主要なポイントとは、カメラ、映像の安定性、飛行時間、価格だ。ドローンのカメラは、埋め込みタイプ、取り外し可能タイプ、別売りカメラ後付けタイプがある。カメラ本体の画質、フレームレート、画角も比較するべきポイントだ。映像の安定性は、多くのメーカーがジンバルを使用している中、全く別のアプローチでスタビライズを試みる機種もある。飛行時間も、当然撮りたい映像が撮れるだけの時間飛んでいられることが必要なので見落とすことができないポイントだ。そして価格はそれらの機能や特性とのバランスが取れているかと、自分の予算内に収まっているかで検討できる。

phantom 3

DJI Phantom 3

DJI Phantomはドローンが普及しはじめた第一段階から活躍しているシリーズで、空撮のハードルを一気に下げて、手軽なものとした存在だ。DJIのラインナップの最近シリーズである3シリーズは、スタンダード、アドバンスド、プロフェッショナルの3モデルからなる。各モデルの違いはカメラの解像度と、価格で、それ以外の機能としてはアドバンスドモデルとプロフェッショナルモデル間では全く同じだ。

スタンダードモデルとアドバンスドモデルは2.7K(2704 x 1520px)のカメラ搭載で最大60fpsまでで撮影可能、そしてプロフェッショナルモデルはUHD4Kカメラ搭載で30fpsまでで撮影可能だ。アドバンスドモデルとプロフェッショナルモデルではGPS機能と、Lightbridgeビデオ転送システムが搭載されていて、最大約1.9kmまで通信ができる。スタンダードモデルではその半分の800mほどまでだ。全モデルで統一してカメラの画角は94°で、3軸ジンバルのスタビライザーが付いている。ドローン本体は専用のリモコンで操作ができ、カメラはスマホやタブレットを使ってモニタリングと操作が可能になっている。記録媒体は最大64GBのmicroSDカードで、飛行時間は最長23分だ。

DJI phantomシリーズが現在業界トップのシェアを誇っていて、映像のクオリティとドローンの操作性のバランスの面で最も無難な機種だろう。多くのユーザーが存在しているということは、それだけサポートに頼れるコミュニティがあるということでもある。

DJI PHANTOM 3 STANDARD

dji phantom 3 standard

DJI PHANTOM 3 ADVANCED

dji phantom 3 advanced

DJI PHANTOM 3 PROFESSIONAL

dji phantom 3 professional
3dr solo

3DR Solo

3D Roboticsはまだ新しい会社だがすでに多くの注目を集めている。Soloは他のドローンのように独自のカメラを埋め込まず、代わりにGoProを取り付けることができるように設計されている。映像のスタビライザーとしてのジンバルは別売りだ。ドローン本体の価格は999ドル(2016年1月現在)で、ジンバルは399ドルだ。GoProを持っていなければそれも購入が必要になる。SoloはGoPro専用のドローンなので、別のカメラを使いたいときは別のドローンを検討するべきだろう。 GoProとジンバルを取り付けるとHD動画をワイヤレスデバイスにストリーミングできる。 ジンバルも取り付けた状態での最長飛行時間は20分で、操作可能なレンジは800メートルまでだ。

Soloの最大の特徴は、使い勝手と自動化機能だ。というのは、簡単にシネマティックな映像が撮れるように予めプログラミングされた飛行パターンが準備されているのだ。例えばユーザーを中心に映したまま高く遠くに飛び去っていくセルフィーモード、一直線に飛びながらカメラだけをパンさせたりチルトさせたりするケーブルカムモード、被写体を映しながら周りを円を描くように囲むオービットモード、動く被写体をワイヤレス信号で追従するフォローモードなど、魅力的なスマートショットの機能が揃っている。
また、Soloはオープンソースとなっているためサードパーティの開発者がオリジナルの飛行パターンを作ったり、新しい機能やハードウェアを自由に開発できるのも大きなポイントだ。そうすることによって、これまでにないドローンの使い方やカスタマイズの発想を促すことが3DRの狙いだという。そのためか、まだ存在していないパーツやアクセサリーを取り付けるエリアが本体に設計されている。自動フライト機能が豊富なSoloだが、手動で操作することももちろん可能だ。
最後に、興味深い事実としてSoloの開発チームには元DJIで最初のPhantomの開発に携わったコーリン・グイン氏が居るようだ。

日本からの購入方法としては、3drの公式ホームページ内にあるストア(英語)より注文するしか今のところはない。

ビバップドローン

Parrot Bebop

Parrot社は、ARドローンなどのおもちゃのラジコンを作ってきたメーカーだがbebopをもって映像とスチール撮影に使えるハイエンドドローンの世界へ参入した。 Parrot Bebopが彼らの最新作となっていて、ベーシックモデルは69,584円(2016年1月現在)だ。

埋め込みのカメラは1080pの動画を撮影可能で、8GBの内蔵フラッシュメモリーに記録される。Bebopにはジンバルはついていないのだが、特殊な方法で映像をスタビライズすることができる。カメラが常に180度の画角で録画し、その中の一部をクロップすることによってスムーズな映像を書き出すことができるのだ。サンプル映像を見る限り、この手法のスタビライズ効果は十分そうだ。だが、その分180度の画角で撮影した映像をそのまま使用することはできなくなる。ジンバルがついていないおかげでBebopは他のメーカーの同クラスのドローンより軽くなっている。操作できるレンジは300メートルまでで、1バッテリーにつき最長12分間の飛行が可能だ。バッテリーは本体の購入に2本ついてくる。

更に、スカイコントローラーと言う専用wifiコントローラーが別売りされている。価格は単品で69,584円、本体とセットで141,372円だ(2016年1月現在)。このコントローラーを使えば、操作できるレンジが2kmにまで伸び、スマートフォンやタブレットを取り付けてビデオをモニタリングすることもできる。
パロットの製品は、DJIのハイエンドドローンなどに比べて映像のクオリティが劣っているため、おもちゃというレベルは遥かに超えているがプロユースというより消費者向けだと言える。

Parrot Bebop Drone

parrot bebop

Parrot Bebop Drone スカイコントローラーセット

parrot bebop skycontroller set
リリードローン

The Lily

The Lilyは最近発表されたばかりの興味深いドローンで、2016年2月から発売予定とされている。発売後の定価は999ドルに設定されているが、499ドルからの予約販売が開始されていて、発売日に近づくにつれて価格が上がっていく仕組みだ。リリーは1080pでは60fpsまで、720pでは120pのスローモーションが撮影でき、デジタルスタビライザー機能が、ついている。

リリーの強みは本体が耐水だということだ。しかし、そのためバッテリーが内蔵されていて他のドローンのように交換ができない。リリーのバッテリーは1回の充電で20分間の飛行が可能で、充電するには2時間かかる。メモリは4GB搭載していて、microSDカードで増大可能だ。

リリーの最大の特徴は操縦コントローラーを使わずに飛ばすように作られているところだ。代わりに、ウェアラブルのトランスミッターをトラッキングして飛行する。トランスミッターから「フォロー」、「リード」、「サークル」というコマンドが設定でき、トランスミッター本体はマイクとしても機能し自動的にカメラの映像にシンクロして埋め込まれる。
飛行中、リリーはトランスミッターから最低でも平行的にと高さ的に1.5メートルの距離をとるが、最大平行的に30メートル、高さ的に15メートルの距離をとって飛行することができる。このトランスミッターシステム使用用途を制限してしまうが、同時に他の機種にはないポテンシャルも秘めている。まだ誰も手にしたことがないドローンなので、本当にお勧めできるかはまだわからないが、完成品の精度がよければスポーツの撮影には凄い力を発揮しそうな一台だ。

更におさえておきたいポイント:交換パーツの入手方法

ドローンでの撮影には飛行中と着地時の事故が起こりうる。特に初めてドローンを操作するときは、思いの外の難しさに悪戦苦闘する人もいるだろう。着地に失敗するとドローンのプロペラが割れてしまうことがあり、交換用のプロペラなどのパーツを取り寄せる必要がでてくる。そういう意味で交換パーツの入手が容易にできるかどうか、ということも購入の際におさえて起きたいポイントの一つだ。現在ではParrot BebopとDJI Phantomが最も交換パーツを入手しやすいが、新しく発売されたばかりの機種に関してはそのような販売経路が確立するまで少し時間がかかるかもしれない。ちなみに、Parrot Bebopは取り外し可能なプロペラガードが付属しており、DJI Phantom 3とAries Blackbird X-10は別売りでプロペラガードを購入可能だ。

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